yiyin31405222’s diary

二万年後の銀河を考える。

Alder flower’s song

今年は合歓の木が華やいだ
去年の数倍大きく
この世の夏を再び連れてくる

じめっとした草いきれも引き立たせる可愛さそのもの
まさしく何にも代えがたい幼気(いたいけ)さ

グラスハウスから木橋を渡り
海の見下ろせるこの小路を下る

イヤフォンから流れる軽音楽
僕が二十歳の時の
かわいげな二人の声が重なりあって

甘いミルクキャラメルの味のする
合歓の木の下で初めて恋を打ち明けた

意地悪なそよ風が彼女の後れ毛を弄(いじ)り
涙溢れて首をふった

「薔薇の花束抱いていそいそ出かけ行きました」

夏の初めはちょっと顔を出したお日様とピンクが似合う
海の涙色を覆い尽くす

意地悪なそよ風が「胸のときめき」をよびさましておりました

https://youtu.be/REnxNAFeBPA

yatcha john s. 「 alder flower’s song」
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