yiyin31405222’s diary

二万年後の銀河を考える。

ミーターの大冒険 オーロラへ 7 「カルガンの浜辺 ミュールの秘密」

7 ミーター、あなたってホントは凄いRなんですね!見直したわ。あなたの回りを囲んだ女の子の数、ありゃ、あなたまるでアイドルみたいじゃないの!

 何言ってるんだい、イルミナ。人間の女の子にもててもしょうがないじゃないかい。それより、珊瑚礁の海の中、最高だったぜ。

 ロボットが海の中に入るなんて!
 ミュールはなぜ、カルガンを本拠地にしたの?昔から銀河一の歓楽街たったことは知ってるけど。アルカディアの『追憶の鍵を開けて』、『何度も何度も繰り返して』を読んでもサッパリわからないわ、そこんとこ、教えてくれない、ミーター。

 この銀河の秘密の秘密ばらして、どうする。ミュールの謎解きが銀河復興の要なんだ。秘密はこの本にちゃんと書いてある。『追憶の鍵を開けて 続編』。でもこれは公表しない。お前の図書館には余計にそうだ。

 ケチ!尊敬しようと思ったのに。ミーター、最低!

 そういうな!図書館には提示しないという約束なら、お前だけには教えてもいい。そんなこと、普通に考えれば簡単だ。人間社会の濃厚な縮図が歓楽街なんだ。そこでかりそめであるけれど、本音で、男女がぶつかりあう。金銭が絡んでたとしても赤裸々な人間の心理と実像が浮かび上がる。その感情の機微を掴んだんだよ、ミュールは。そして彼はその彼自身の独自な能力、感応力で銀河も支配できると目論んだ。この旅は、ミュールの実態を究明する目的もあるからね。これからだよ。

 ふ~。全然わかりやしない、けどね~? そうすると、もしかしたら、不死の従僕とも関係あるっていうの?
 でも、なぜベイタは一日だけの滞在でミュールの首根っこを押さえられたのか、なんとなくわかった気がしてきたわ。要するに、ミュールは完璧に孤独だった。ベイタはこの盲点を潜在的に捉えた。彼女の感応力の根源は、限りない「慈しみ」だった。そうなのね?長いベイタとミュールの闘争は、最初から結末がハッキリしてたのね!
 じゃあ、聞くけど、ミーター、ミュールの感情操作は、どこから来たの?ねえ、ミーター、聞いてるの?

https://youtu.be/cUSl1dc_qCc

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』 オーロラへ 7 「カルガンに浜辺 ミュールの秘密」
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