yiyin31405222’s diary

二万年後の銀河を考える。

アシモフの『はだかの太陽』と現在

 アイザック・アシモフの世界は驚きにあふれています。その一つは、私たちの人類の生活の中に極・反対概念を見出していることです。 彼はまるで東洋の陰陽理論を彼の小説の中に展開しているではありませんか。 例えば、『裸の太陽』のソラリアとイライジャ・ベイリーのそれぞれの極端な対比は見事な描写になっています。方や広所恐怖症に罹った敏腕刑事、方や、隣の家まで何マイルも隔てられて居住する超過疎的空間、それを埋め合わせるように一人二万台に達するロボットの数。病原菌の感染を極端に怖がり、リモートオンラインで会話する人々。驚くべき描写は、僕たちのまさに今日の世界に気がつくことに、驚きを隠せません。そのどちらでもない細い第三の道。それをイライジャ・ベイリーは模索して行きます。まさに僕たちの新たな冒険を暗示しているみたいですね。
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