yiyin31405222’s diary

二万年後の銀河を考える。

Stardust Cafe

仕事の帰り
今執筆中の「ミーターの大冒険」の続きの筋立てが浮かばないまま

どうしたわけか
いつも通る路地のを間違えて
次の通りに入ってしまったようでした

先に行けばいつもの通りに出られると思ったのですが
行けども行けどもいっこうに迷ってしまったようでした

あせる気持ちがますますつもって来ました

そしたらどこからともなく
少し焦げた芳ばしい珈琲の薫りが僕の鼻をくすぐってきたと思ったら
品のある女の人の声が聞こえてきました

「ここらで、とっておきの珈琲いかがですか?」

こんな場合じゃないと思いつつも
その誘いに坑し切れず
ためらいを振り切って

奢侈な珈琲館の扉を開けてしまいました

そこはなんとさっきまでの昼の世界とは
まったく違う
蒼い星空の空間です

「スターダスト・カフェ」にようこそ
マスターとおぼしき男の人はベストもエプロンもズボンも靴も青で統一された服装で
さっそくコーヒーを運んで来たのです

注文もしないのに
「こちらは当店自慢のブレンドのスターダストです
サービスとなっております」

見ればその顔は昨夜読んだ絵本の「星の王子さま」の王子さまそっくり

一気に美味しくいただいたら
空腹でおなかが「グー」

そうだ
昨日から何も食べていなかったんだ

そう思った瞬間
「カレーはありますか?」とつい口から出てしまいました

「当店自慢のスパイスのよく効いたカレーがございます」

すっかりいい気分でその店から出てみると

どうしたわけか
いつも通る路地を歩いている僕に気がついたのです

そうだね
迷いはすっかり消えて
次の筋の構想が浮かんできたのです

そうだね
迷いの相乗効果
そして満足の相乗効果

店の中の流れ星が教えてくれました

「ミーター」は「流れ星」

悩みと迷いの「解決」

https://youtu.be/jdcx64oiDXo

music : Jack Pintian 「 My friend’s art cafe 」

picture :Cosora 「とっておきのコーヒー」

yatcha john s. 「 Stardust Cafe 」
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