yiyin31405222’s diary

二万年後の銀河を考える。

クリスマスの夢から明恵上人の夢まで

彼らはその星を見て大変喜び、家の中に入り、その子供が母マリアと一緒にいるのを見て、ひれ伏し、彼に敬意を表した。そして自分たちの宝物箱を開き、金、乳香、没薬とを贈り物として差し出した。また夢でヘロデの所に帰るなとの指示をうけたので、他の道を通って自分たちの国へと立ち去った。(ルカ福音書2¹º~2¹²)

 親しい fb 友のグループ名が「小さな夢」と申します。普通、「夢」とは希望、願いというふうに理解されます。ルカさんは、それを天使のお告げだと強調します。安全で確実な予測。弱い私たちにとって確固たる照明は絶対的な保険となります。
 話は突然、日本の仏教へと飛ぶのですが、この「夢」をホントに大事にしたお坊様がいらしました。明恵上人です。明恵上人は夢を第一義としました。現実の不可能なことはすべて夢に聞け、といった態度です。この生き方に全身全霊、共鳴した武家がいました。北条泰時です。承久の変の鎌倉政権を磐石にした立役者であり、日本初の武士による法律、「御成敗式目」を編み出した人物です。彼の現実の向こうに確固たる神仏と人間社会の実像を見てとる確実な眼差し。
 次の時代を切り抜く絶妙な考察力は「夢」というキーワードなしにはなり立たないのです。

yatcha john s. 「クリスマスの夢から明恵上人の夢まで」
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