星のみはり番
海の底深く
もうひとつの大きな海流があるという
「歌の神々」はそこで通いあい
3000キロ離れた恋人たちに
「愛の周波数」で気持ちを伝え
会いにいくという
今宵も
夢深くひびき渉る
マトリョーシカの歌声は
繰り返され
止むことなく
あるときは何時間も
あるときは何日間も絶えることなく
やがて宇宙の遠くのユートピアの伝説となる
悲しげな周波数のそのフレーズは
あるいは希望の「ともしび」を僕らに与え
深いやすらぎの夢へと誘う
それはまるで調和と秩序に呼応する
宇宙パルスのオーラのようだ
僕も夢の中で
星を見守る小法師となり
時をこえたあの歌に会いたい
今宵も
そして何度生まれ変わっても
yatcha john s. 「星のみはり番」
(夜空のずっと…深いところで)
アクリル絵とタイトルは小空さん